パラサイト・シニアのお気楽日記

60代半ばにさしかかり、経済的自立できずに、パラサイトしている、おバカなシニア女史の、日々のつぶやきです

映画のことⅡ

近づく10連休を前に、


またまた、レンタルDVD店へ、行ってしまいました。


今回は、旧作10枚、10日間のレンタルです。


旧作とは言っても、まだまだ、未知の映画が、結構あります。


どれにしようかな・・・と、選び出すのが、楽しみの一つでもあります。



①メジャークライム  ②黄金のアデーレ 名画の帰還  ③きっと、うまくいく


④人生、ここにあり!  ⑤はじまりへの旅  ⑥ベティ・サイズモア


⑦マルタのことづけ  ⑧ヤング・アダルト・ニューヨーク


⑨めぐり逢わせのお弁当  ⑩おじいちゃんの里帰り



題名を見てるだけでも、想像が広がって、愉しくなってきます。


「めぐり逢わせのお弁当」なんて、洒落てると思いませんか!


まぁ、中身は、観てのお楽しみ、


開けてみないと、当たりかどうかは・・・


期待外れも、結構あるんです(泣)


なので、選び出す時は、棚から出したり、引っ込めたりを何度も繰り返し、


時間が経つのを忘れてしまいます(笑)


何気なく選んだものが、当たった時の喜びは、もう、半端じゃありません。


やったぁー!、って感じの、爽快感と達成感が、たまりません。


これがあるから、ついつい、レンタル店に通ってしまうんですね・・・



今日の当たりは、「おじいちゃんの里帰り」です。


トルコ系ドイツ人2世の女性監督が、自身の実体験を基に


姉妹で脚本を書いて、撮ったドイツ・トルコ映画です。


タイトルを見て、心温まる家族のロードムービーかなと想像し、


“里帰り”に心惹かれて、軽~く選んだのですが、


観ていくうちに、単なる里帰りのお話ではないことに、気づかされます。


「ようこそドイツへ」と謳われた、ドイツの政策による移民問題や


トルコの人々の家族観や死生観が、


移民として、異文化の中で暮らす、家族の成長を通して描かれていきます。



そんな、心にずしんと響くような、重たいテーマなのに、


登場する家族の姿が、軽妙に、普遍的に、描かれていて、心地よさを感じます。


たいせつなことを、あかるく、かるく、語っている、


私にとって、当たり!の、たいせつな映画の、一本になりました。


10枚で1080円レンタル、コスパ優等生(笑)


トルコからドイツへの、ゆたかな旅でした。

スズメの思い出

何年も前のことです。


アパートで独り暮らしをしていた頃、


ある朝、仕事へ出かけようと、通りに出た私の足元に、


突然、スズメが舞い降りました。


あらっ?、なんだろう?、スズメがこんなに近しくしてくれるなんて・・・


心当たりは???


と、よくよく考えてみると、


まさか、ベランダに来てるスズメ!?


ペットは飼えない、アパートの独り暮らしでした。



ともすれば、ご近所迷惑なスズメおばさん、と呼ばれかねない、


身勝手で、いけないことなのかもしれません・・・(汗)


寂しかったから、と、言い訳します。


外出の予定もなく、訪れる人もない、休日の朝は、


ベランダの手すりに米粒のせて、スズメが来てくれるのを、心待ちにしていました。


初めは電線にとまって、遠巻きに観察していたスズメたちですが、


1羽、2羽と、米粒をついばみに来てくれるようになりました。


そのうちに、私がベランダの手すりに米粒を置くのを待って、飛んでくるように


なりました。



でも、まさか、ベランダと、アパートのエントランスじゃ、東と西で反対側です・・・


同じスズメが、出勤時間を見計らって、玄関で待ち伏せするなんて、信じられません。


目の前で舞い降りたスズメは、まだ幼さの残るような可愛いスズメでした。


う~ん、可愛い!


次の再会を期待して、翌朝からは、ポケットに米粒をしのばせて、出勤です。


最初は、恐る恐る、蒔いた米粒をつついていたスズメでしたが、


回を重ねるごとに、馴れてきて、手が届きそうな位置にまで、近づいてきます。


最初の1羽から、仲間が増えて2羽、3羽になることもありました。


嬉しかったですねー! 毎朝の出勤が愉しみになりました。


なんといっても驚きだったのは、米粒をついばんでいたスズメが、


私がその場を離れると、私の傍らを飛びながら、


大通りに出るまで、後をついてきて、見送ってくれたことです。


自意識過剰! 思い過ごし! 妄想!


と、笑われても仕方ありません・・・(苦笑)


でも、あの時の私は、「スズメが私を、憶えてくれた!」そんな気がして、


しあわせな、しあわせな、気分で満たされていました。


スズメと私の、愉しい一時でした。


今でも、たいせつな思い出です。


さくらの季節に思うこと

花冷えの日が続いて、風邪をひいている人も、ちらほら出始めていると
風の便りに聞こえてきます。
毎年、桜が咲く時期になると、その花の美しさにハッとして

こんなところにも桜の木があったのか、と驚かされます。

花が咲くまでは、その木が桜なのか、気にも留めないで

通り過ぎていたのですが、、、
街路樹など、植えられたら最後、その環境が過酷であったとしても、
動くこともできない。

昔、自分の家を建てて2年目ぐらいの時、

すぐ前の土地に、境界線ぎりぎりで、2階建ての家が建ちました。
それまでは、狭いながらも、わが庭に、
海棠や金木犀や山茶花の木を植えたり、
芝桜、勿忘草、二輪草、銀杯草、スズラン、などなど、好きな花を植えて

愉しんでいたのですが、、、

あっという間に日陰の庭に、なってしまったのです。(涙)
これは、結構ショックでした。

悩みましたねー、

日陰の庭を眺めて、毎日、ため息ついてました。
でも、庭を眺めていて、ある日、気づいたんです。
私が勝手に植えた、木も草花も、ここから逃げ出せない、
不平も言わずに、耐えてる、生きてる
すごいなぁ、って思いました。
植物は、無言だけど、
季節になれば、花を咲かせ、目を愉しませ、心を癒してくれます。
すごいことだと、思います。
だから、
梅が咲いたら、
桜が咲いたら、
オオイヌノフグリが咲いたら、
タンポポが咲いたら、
大いに愛でてやりたいと思うのです。
すごいねー、きれいだねー、かわいいねー、見事だねー、って。
今は、春、春爛漫。
拍手喝采の季節です。